[2024年版]年収別 育児休業給付金の支給額

「育休中は育児休業給付金がもらえる」と聞いて育休取得を選ぶ人もいると思います。実際にどのくらいもらえるかを確認しましょう。

目次

育児休業給付金の基礎知識

必ず理解しておきたい基礎知識を簡単に説明します。

わかりやすく説明するために、部分天気に簡易な記載になっています。

育休開始から180日は67%、それ以降は50%

育休は最長で1年間取得できますが、そのうち最初の180日は賃金の67%の額を育児休業給付金として受け取れます。それ以降は50%になります。

保育園に入れずに育休期間を1年間から2年間に延長しても、延長した期間はもちろん50%の支給になります。

基準となる賃金は月給

育休を取得する直前6か月の月給がベースになります。税引き前の金額です。なので、ボーナスは含まれません

月給の中には、「残業代」「交通費」「住宅手当」なども含まれます

交通費も育児休業給付金の基準に含まれるので、遠くから会社に通っている人の方が有利になります。

上限・下限がある

育児休業給付金には上限・下限があります。

支給率上限金額下限金額
67%310,143円55,194円
50%231,450円41,190円

年収別の育児休業給付金額

本記事のタイトルに「年収別」と書いたのですが、ここまでの説明で年収ではなく月収がベースと書きました。なので、以下の前提で書きます。

<前提>
1年間のボーナス額は、月収2.5か月分で計算。
※ボーナス平均支給額のデータを採用

年収月収月収の67%月収の50%
20013.89.26.9
25017.211.68.6
30020.713.910.3
35024.116.212.1
40027.618.513.8
45031.020.815.5
50034.523.117.2
55037.925.419.0
60041.427.720.7
65044.830.022.4
70048.3(上限)31.0(上限)23.1
75051.7(上限)31.0(上限)23.1
80055.2(上限)31.0(上限)23.1
85058.6(上限)31.0(上限)23.1
90062.1(上限)31.0(上限)23.1
95065.5(上限)31.0(上限)23.1
100069.0(上限)31.0(上限)23.1
※単位:万円

上の表より、おおよそ年収700万円以上の人は、育児休業給付金の上限金額に達してしまいます。

会社によってボーナスが何か月分か異なるので、自分の給与明細(月収)を確認しましょう!

手元に入るお金を考える

普通に働いていれば、税金や社会保険料が引かれた後の金額が手取りとして残ります。一方、育児休業給付金には税金がかかりません。手取りベースでどうなるかを表にまとめます。

年収月収(額面)月の手取り月収の67%月収の50%
20013.811.59.26.9
25017.214.411.68.6
30020.717.313.910.3
35024.120.016.212.1
40027.622.818.513.8
45031.025.520.815.5
50034.528.623.117.2
55037.931.225.419.0
60041.434.027.720.7
65044.836.730.022.4
70048.339.5(上限)31.0(上限)23.1
75051.741.9(上限)31.0(上限)23.1
80055.244.5(上限)31.0(上限)23.1
85058.646.9(上限)31.0(上限)23.1
90062.149.5(上限)31.0(上限)23.1
95065.551.9(上限)31.0(上限)23.1
100069.054.7(上限)31.0(上限)23.1
※単位:万円

上の表の見方がよくわからないと思います。下の3つのケースを見てみましょう。

ケース1.年収450万円の人は、育休開始から180日はざっくり年収いくら程度の生活?

年収450万円の人は育児休業給付金(月給67%)を20.8万円(/月)もらえます。月に20.8万円を手取りでもらえるのは年収350万円です。つまり、育休期間中(最初の180日間)は年収350万円程度の生活になります。

ケース2.年収700万円以上の人は、育休開始から180日はざっくり年収いくら程度の生活?

年収700万円以上の人は育児休業給付金(月給67%)を(上限)31.0万円(/月)もらえます。月に31.0万円を手取りでもらえるのは年収500~550万円です。つまり、育休期間中(最初の180日間)は年収500~550万円程度の生活になります。

ケース3.年収700万円以上の人は、育休180日後はざっくり年収いくら程度の生活?

年収700万円以上の人は育児休業給付金(月給50%)を(上限)23.1万円(/月)もらえます。月に23.1万円を手取りでもらえるのは年収400~450万円です。つまり、育休期間中(180日以降)は年収400~450万円程度の生活になります。

まとめ

今回の記事では、年収別の育児休業給付金の支給額について記載しました。年収700万円以上の人は上限金額に達してしまうのでちょっと損した気分ですね。また、手取りの表を使えば、自分がどれくらいの生活をできるのかイメージすることができます。是非、活用して見てください。

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この記事を書いた人

1980年代生まれのサラリーマンです。趣味は旅行と投資です。お金を節約することに命を燃やし、QOLを充実させるべく、日々活動しています。お得な情報を発信します!!

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