[2024年版]育休で社会保険料はいくら免除されるのか?

今回の記事では、育休を取ることで社会保険料がいくら免除されるかについて書いていきます。

目次

社会保険料とは

そもそもの社会保険料について簡単に説明します。給与明細を見ると、おそらく以下の3つ、もしくは4つが書かれていると思います。

保険種類説明
雇用保険料失業したときにお金が給付されるなどの保険料です。
この保険料が育休中にもらえる育児休業給付金の財源になっています。
厚生年金保険料将来、受け取る厚生年金のための保険料です。
健康保険料病院を受診するときに、治療費を負担してくれる健康保険組合に払う保険料です
(40歳以上)介護保険料介護が必要となったときに、介護サービスを受けるための保険料です

免除になるのは「厚生年金保険料」「健康保険料」「介護保険料」

育休で免除になるのは、「厚生年金保険料」「健康保険料」「介護保険料」です。「雇用保険料」は免除になりません

それぞれの保険料を算出する際に、「標準報酬月額」「標準賞与額」という言葉が出てきます。簡単に説明すると以下になります。

標準報酬月額

毎月の給料です。税引き前の額です。残業代が出たときは?と聞きたくなるところですが、ざっくり毎月の給料の平均くらいで考えましょう。

標準賞与額

賞与(ボーナス)の額です。税引き前の額です。

免除される社会保険料はいくらか?

月給の場合

<算定式>
厚生年金保険料 = 標準報酬月額の金額 × 18.3% × 1/2
健康保険料 =  標準報酬月額の金額 × 10% × 1/2
介護保険料 =  標準報酬月額の金額 × 1.82% × 1/2

<見方>
40歳未満の方は、合計に書かれた金額が社会保険料として免除される額です。
40歳以上の方は、合計+介護保険料に書かれた金額が社会保険料として免除される額です。

標準報酬月額厚生年金保険料健康保険料合計介護保険料
100,0009,1509,80014,150910
150,00018,30010,00028,3001,820
200,00027,45015,00042,4502,730
250,00036,60020,00056,6003,640
300,00045,75025,00070,7504,550
350,00054,90030,00084,9005,460
400,00064,05035,00099,0506,370
450,00073,20040,000113,2007,280
500,00082,35045,000127,3508,190
550,00091,50050,000141,5009,100
600,000109,80060,000169,80010,920
650,000128,10070,000198,10012,740
700,000137,25075,000212,25013,650
750,000137,25080,000217,25014,560
800,000137,25090,000227,25016,380
850,000137,250100,000237,25018,200
950,000137,250125,000262,25022,750
1,000,000137,250150,000287,25027,300

賞与(ボーナス)の場合

<算定式>
厚生年金保険料 = 賞与(ボーナス)の金額 × 18.3% × 1/2
健康保険料 =  賞与(ボーナス)の金額 × 10% × 1/2
介護保険料 =  賞与(ボーナス)の金額 × 1.82% × 1/2

<見方>
40歳未満の方は、合計に書かれた金額が社会保険料として免除される額です。
40歳以上の方は、合計+介護保険料に書かれた金額が社会保険料として免除される額です。

賞与の金額厚生年金保険料健康保険料合計介護保険料
100,0009,1505,00014,150910
200,00018,30010,00028,3001,820
300,00027,45015,00042,4502,730
400,00036,60020,00056,6003,640
500,00045,75025,00070,7504,550
600,00054,90030,00084,9005,460
700,00064,05035,00099,0506,370
800,00073,20040,000113,2007,280
900,00082,35045,000127,3508,190
1,000,00091,50050,000141,5009,100
1,200,000109,80060,000169,80010,920
1,400,000128,10070,000198,10012,740
1,500,000137,25075,000212,25013,650
1,600,000137,25080,000217,25014,560
1,800,000137,25090,000227,25016,380
2,000,000137,250100,000237,25018,200
2,500,000137,250125,000262,25022,750
3,000,000137,250150,000287,25027,300
4,000,000137,250200,000337,25036,400
5,000,000137,250250,000387,25045,500

細かい話をすると長くなるので、上の表は概ねの数字です。

健康保険料は、細かく説明すると企業の健康保険組合により異なりますが概ね10%程度です。
また、賞与の健康保険料にも上限はありますが、ほとんどの方は年2回の賞与で、育休で社会保険料免除にするのは、通常1回ということで細かくは記載していません
非常に賞与が高い方(数百万円)や、年に2回3回と賞与の社会保険料免除をする場合は、上記に限りません。

まとめ

今回の記事では、育休を取ることで社会保険料がいくら免除されるかをまとめました。お得に育休を取りたいですね。賞与(ボーナス)の育休の取り方については以下の記事に簡単にまとめています。よかったらご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1980年代生まれのサラリーマンです。趣味は旅行と投資です。お金を節約することに命を燃やし、QOLを充実させるべく、日々活動しています。お得な情報を発信します!!

コメント

コメントする

目次