本記事を書いている2022年9月は、どんどん物価が上がっていると言われています。日本の円の価値が低下していると聞いて心配になり、金投資を始めてみることにしました。
金投資の目的
今回の投資の目的は、値上がりと言うよりも、万が一、円の価値が下がり物価が上昇した時のための備えです。
また、万が一の時の資産であるため、購入したら自分で売却することはないと思っています。自分が死ぬときに、子供に渡すことを考えています。
現物 VS 金融商品(投資信託/ETF)
金投資と言っても、現物を買うか、金の価格に連動した金融商品を買うかなどがあります。金融商品では、投資信託やETFと入ったものがあると聞きました。今回は、色々と考えた結果、現物の金を買うことにしました。
理由1 手数料
金融商品の投資信託もETFも”信託報酬(毎月支払う手数料)“がかかります。簡単に説明すると、金融機関の人が、その金融商品を管理するための手数料です。長期間保有することを前提としているので、保有している期間にちょっとずつ手数料が払われているかと思うと、ちょっと嫌ですよね。
例)
ETF 「SPDR ゴールド・シェア」の信託報酬は、年率0.4%
このETFを100万円分購入して、30年間 金の価値が一切変動しなかった場合、30年後のETFの価値は約88万円です。30年間で12万円減ることになります。
一方、現物の金を買う場合は、買う時と売るときに手数料が取られるイメージです。下の図は、実際の日本での1gの金を売買するときの価格です。金を買って、すぐに売った場合、109円(=8,552-8,443)かかります。金を100g買った場合は、100倍なので、10,900円の手数料がかかります。売買の時にお金はかかりますが、保有している間は一切お金はかかりません。
理由2 譲渡
自分の資産として考えつつも、万が一のことがなければ換金することはないと思っています。そうなると、最終的には子供に譲渡することになります。金融資産を自分が生きている間に子供に譲渡するのは、調べた限り結構大変そうです。そして、金額が多ければ、もちろん贈与税が発生します。
一方、現物の金であれば、金そのものを子供に渡すだけなので、楽ですね。もちろん、贈与税がかかりますが、1年間の間に110万円以内であれば、税金はかかりません。(お年玉を孫にあげるのに贈与税がかからないのは、110万円以下だから。)
どこで買うか
では、現物の金を買うことにしました。金というと以下の写真のような金地金(きんじがね)を指すようです(インゴットやゴールドバーとも呼ぶ)。
これを、どこで買うのかが気になりますよね。
店頭価格
お店で売買するときのの金額を比較してみました。金1gの価格です。
会社名 | 購入 | 売却 | 購入-売却 |
日本マテリアル | 8,685円 | 8,565円 | 120円 |
田中貴金属 | 8,685円 | 8,565円 | 120円 |
三菱マテリアル | 8,696円 | 8,576円 | 120円 |
徳力本店 | 8,691円 | 8,571円 | 120円 |
面白い結果になりました。購入するときと売却するときの金額は異なりますが、同じ店で買って、同じ店で売るのであれば手数料は同じでした。
バーチャージ
日本にはたくさんの金を取引できる会社があるようです。その中で売買にかかる手数料は各社により異なるそうです。この時の、手数料をバーチャージと呼びます。
会社名 | 10g | 50g | 100g | 500g・1kg |
日本マテリアル | ー | 1,100円 | 無料 | 無料 |
田中貴金属 | 4,400円 | 8,800円 | 16,500円 | 無料 |
三菱マテリアル | 3,300円 | ー | 8,250円 | 無料 |
徳力本店 | 2,200円 | 4,400円 | 5,500円 | 無料 |
500g以上であれば、どこも無料です。私は100gが欲しかった(理由は後述)ので、日本マテリアルを選びました。
※日本マテリアルの公式HPはこちら。
何g買うか
先程、100gが欲しかったと書きましたが、これには明確な理由があります。
贈与税がかからない
前述しましたが、子供に譲る時に、金地金の価値が110万円を超えていたら、贈与税がかかります。この記事を書いている2022年9月末では、100gで約80万円なので、110万円は超えていません。もちろん、将来 金の価値が上がったときは110万円を超えるかもしれませんが、今のところ大丈夫そうです。(いつ子供に贈与したかは、本人達しかわからないか・・・)
※100g未満のサイズで買おうとすると手数料がかかってしまいます。
売却時の支払調書
店頭で売却する際に、200万円以上の値段になると支払調書というものがお店から税務署に行くそうです。売却した後に、税務署から「これはいつ入手したんですか?どれくらい儲かったですか?税金払ってください。」と子供が言われるのは気の毒ですよね。なので、売却時に200万円を超えなそうな100gを選びました。
上記についてですが、税金を払わないと言っているわけではありません。金の売却では50万円以上の利益が出ないと納税は不要のようです。詳細は、田中貴金属のHPを御覧ください。
まとめ
今回は、金投資を始めるにあたり、何を買うのか、どこで買うのか、何g買うのかを検討しました。続編の記事にて、実際に購入した話を記載していますので、是非そちらもご覧ください。
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