この記事では、野村證券で外国証券取引を行うために、お得に外貨調達する方法を記載します。
該当するケース
先に該当するケースを記載します。
英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルの外国債券を購入する場合は、野村證券を利用することをお勧めします。
詳細は以下の前提知識を見て頂ければと思います。
前提知識
この記事を読むにあたりの前提知識を以下に記載しておきます。まだ、この内容を理解されていない方は、以下の記事を読んで頂けると幸いです。
外貨調達方法
上図(若干わかりやすく書いています)のように資金を動かすことで外貨を調達します。ビタロウが調べた限りでは、上のフローが最もお得に外貨が調達できます。
前提条件
・「セントラル短資FX」、「三井住友銀行(みずほ銀行でも可)」、「野村證券」の口座を持っている。
・購入する外貨は3万通貨以上、1万通貨単位。
詳しい内容は、以下の手順で細かく説明していきます。(本当にやろうと思う人はアコーディオンを開いて読んで頂ければと思います。)
※手順は三井住友銀行の内容で記載します。
事前準備
①三井住友銀行
1.外貨預金口座開設
まずはこちらにアクセスしてください。アクセスした先に「SMBCダイレクトにログイン」のボタンがあるので、そこを押します。その後、ログインします。おそらく、以下のような画面になります。
上図では、「米ドルは外貨口座開設済」「ユーロは未開設」と言う状態です。開設したい通貨の「お預け入れ(口座開設)」を押します。
ビタロウは過去に米ドル口座を開設した上で、今回豪ドル口座を開設したので、上図になりました。一度も、外貨口座を開設していない場合、別の画面になる可能性があります。ご容赦ください。
注意事項説明画面になります。チェック入れて、「確認して次へ」を押します。
外貨をいくら購入するかを聞かれます。ここで外貨を調達すると為替手数料が高いので、一番小さい単位で購入します。上図の場合は。1豪ドル(≒94円)です。「入力内容の確認へ」を押します。
取引の内容を確認して、「お取引の実行」を押します。これで外貨を買って、外貨口座が開けたことになります。この後、三井住友銀行のトップページに戻りましょう。
外貨口座の口座番号を確認することができます。
2.送金先口座の事前登録
次は、外貨の送金先口座を登録します。
メニューから「外国送金」を選びます。
「新規登録依頼」を押します。
送金先の情報を入力します。送金先は「野村證券」です。送金先の情報はこちらに記載されています。必要事項を入力し「次へ」を押します。
ここで登録するのは野村證券の「代表の外貨送金口座」であり、「自分の証券口座」ではありません。ここがちょっと違和感を感じるポイントです。
外貨を送金するときに、自分の証券口座の情報を入れることになります。
次は、送金先の銀行の情報を入力します。送金先の情報はこちらに記載されています(先ほどと同じリンク先)。「次へ」を押します。
次の画面で入力内容を確認し、ワンタイムパスワードを入力して、登録完了です。(画面のスクショ取り忘れました・・・)
②セントラル短資FX
1.出金先銀行口座の登録
「セントラル短資FX→三井住友銀行の外貨口座」で送金を行うために事前に出金先銀行口座の登録を行います。こちらのページをご覧ください。印刷して、物理的に送付する必要があります。
過去にトラブルがあったみたいで、資料送付にあたり住民票の写しが必要です。
実施手順
①セントラル短資FX
1.豪ドル(建玉)の購入
セントラル短資FXで、豪ドル(建玉)を購入します。通常のFX取引の内容は割愛いたします。
・セントラル短資FXに円(現金)を入金
・新規注文で豪ドルを購入
手順はこちらを参考にしてください。
新規注文時は、1万通貨単位で購入します。3万通貨を買う必要があります。私は、わかりやすいように1万通貨を時期をずらして3回購入しました。
2.受渡 (豪ドル(建玉)→豪ドル(現金)に換える)
FXで注文を出した場合、豪ドルの建玉を現金に換えます。「建玉・決済 > 受渡依頼」を選択します。
対象の建玉で「受渡依頼」を押します。
「受渡依頼を確認する」を押します。
「受渡依頼をする」を押します。
受渡は1万通貨あたり500円の手数料がかかります。こちらに詳細が記載されてます。
3.三井住友銀行に出金
豪ドル(現金)を三井住友銀行に出金します。
トップページから「出金依頼」を押します。
出金依頼額を入力し、「出金依頼確認」を押します。
「出金依頼する」を押します。
②三井住友銀行
1.野村證券に送金
メニューから「外国送金」を選びます。
「事前登録口座への送金依頼」を押します。
野村證券の外貨口座を指定して、「次へ」を押します。
この画面が一番重要です。
①整理番号のところに野村証券の取引店コードと口座番号を入力しておきます。これは、野村證券に自分を認識してもらうためです。
②送金金額は、口座に入っている外貨全てを指定しましょう。この場合、30,000+1=30,001です。
③出金口座は、外貨口座を指定します。ここで円口座を指定すると、これまでの苦労が水の泡です。
④外国送金手数料の口座は円口座から引き落とされます。1万円程度を口座に入れておきましょう。
⑤関係銀行手数料は、「受取人負担」を選びます。
上図の内容で入力し、「次へ」を押します。
ここでも野村證券に自分と認識してもらうため、「取引店コード」、「口座番号」「氏名」を入力しておきます。
次の画面では、これまでの入力内容が表示されるので、内容を確認して、「上記に同意して送金依頼実行」を押します。
三井住友銀行で外貨送金を行うと、おそらく6,000円程度がかかります。この手数料は野村證券に後程キャッシュバックしてもらいます。
③野村證券
1.外貨入金確認
数日後に、野村證券から登録の電話番号に電話がかかってきます。この時に「送金元の銀行」や「通貨」などを聞かれて、それに答えると野村證券の自分の口座に外貨が入ってきます。
★ポイント★
野村證券と電話をするタイミングで以下の記事の内容を話すことをお勧めします。
2.外貨送金手数料返金サービスの申し込み
後日、自分の住所に三井住友銀行から資料が送られてきます。
このような資料です。これを野村證券に持っていくことでキャッシュバックを受けることができます。受け取った円は、野村証券の円口座に入金されます。
野村証券の取引店が、ネットの場合は郵送、通常の店舗の場合はその店舗に持っていくことになります。上記の1.外貨入金確認の電話の際に確認するようにしましょう。
手数料の比較
上記のフローは正直言って、非常に手間がかかります。最も簡単なのは野村證券で円貨決済を行うことですが、手数料が非常に高いです。
と言うことで、豪ドル3万通貨を準備するためにかかる手数料を比較してみます。
方法 | 手数料 |
野村證券で円貨決済 | 24,000円 |
上記のフロー | 2,700円 |
24,000円と2,700円と大きく差があります。少々時間をかけてもよいのであれば、上記のフローを実施することをお勧めします。
(内訳)
野村證券で円貨決済
・豪ドル購入時に為替手数料。1豪ドルあたり0.8円。詳細はこちら。
上記のフロー
・セントラル短資FXで豪ドル(建玉)購入時の為替手数料。1豪ドルあたり0.04円。詳細はこちら。
・豪ドル(建玉)を豪ドル(現金)として受渡にかかる手数料。10,000豪ドルあたり500円。詳細はこちら。
・三井住友銀行→野村證券に外貨送金すると手数料がかかるが、野村證券から全額キャッシュバックあり。詳細はこちら。
まとめ
今回の記事では、野村證券にお得に外貨を入金する方法を紹介しました。おそらく、三井住友銀行(orみずほ銀行)の口座を持っている人はたくさんいると思います。セントラル短資FXは、外貨調達用として口座を作っておいてもよいと思います。「セントラル短資FX→三井住友銀行(orみずほ銀行)→どこか」と言う送金は結構使い道があります。
また、今回紹介したフローは結構手間ですが、1回やってしまえば、あとはすんなりです。(野村證券への外貨送金手数料のキャッシュバック申請は都度実施)
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